指揮者大野和士さん [音楽]

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大野和士さんは、今まで日本のクラッシック界に登場した最高の指揮者です。1960年東京生まれ現在59歳(新令和天皇さまと同じ歳)です。私の持論ですが、「指揮者」と「作曲家」(クラッシック音楽に限っても良いかもしれませんが)は、満ち溢れる音楽の才能と、人間としての満ち溢れる魅力、が無ければ、就いてはいけない職業だと思います。

例えば、シンフォニーや、オペラのスコアーを一瞥すれば、音が、彼等の頭に直ぐに鳴って来る音楽理解力。膨大なスコアーを暗譜出来る、記憶力。指揮者の心身に思い浮かんだ音楽を、演奏者に伝える技術力(これには、語学力も入ります。大野さんは、5カ国語を自由に使います)。「この人の為なら、心を捧げてみよう!」と、演奏者に思い起こさせる、人間力等。

大野さんは、日本の指揮者では、数少ない、オペラが振れる指揮者です。前回のブログ「New Tenor!」でもご紹介したように、世界的にみて、「オペラ」を振れない指揮者は、一流の指揮者では

ありません。

大野さんは昨年から新国立劇場の総監督に就任しました。

「まってました!!マエストロ大野さん!!」そう、叫びたいほど、嬉しい就任でした。

オペラハウスの総監督は、自身が指揮をするだけでは無く、シーズン総ての演目を決め、あらゆるネットワークを使って、世界中から、指揮者、演出家、美術家、ソリストを招集し、そのオペラハウスの

世界での地位を高めて行く事を担っています。

開場して22年経つ、新国立劇場ですが、世界のオペラハウスのランキング(プロスポーツのように

公式なランキングがあるわけではありませんが)からすると、まだまだ、4流、5流(?)と言ったところだと思います。

一流は、イタリアミラノスカラ座、ウイーン国立歌劇場、パリオペラ座(バスチーユの新オペラハウスも含む)、ロンドンコベントガーデン歌劇場、ニューヨークメトロポリタン歌劇場、この5オペラハウスです。それに続いて、ローマ歌劇場、ミュンヘン バイエルン州立歌劇場、バルセロナ テアトロリセウ等。続いて、シカゴリリックオペラ、サンフランシスコオペラ、ジュネーブ歌劇場、ベルギーモネ歌劇場、チューリッヒ歌劇場、ナポリサンカルロ歌劇場、ベルリンオペラ等でしょうか?

オペラ歌手も、先の5大オペラハウスに主役ソリストとして出演すれば、一流と呼ばれるようになります。(ワグナーに代表されるドイツ語オペラは、また少し違いますが)日本では、ソプラノの林康子さん、テノールの市原多朗さんお二人が、このレベルに達しています。残念ながら、日本ではこのお二人以降、オペラ界の金メダリストは出ていません。

オペラを振れる、数少ない日本人の指揮者の大野和士さんは、スカラ座をはじめ、5大オペラハウス

で、指揮をしています。

彼の素晴らしいところは、日本人の歌い手を、どしどし、抜擢していることです。新国立の総監督に就任してからは、より一層、力を入れて日本人歌手を育てています。

以前述べたように、新国立劇場、二期会、藤原歌劇団等のオペラ公演での、合唱のレベルの高さには、驚きます。でも、ソリストは、ほとんど育っていないのが、現実です。

大野さんの新国立劇場総監督の登場で、国際的に通用する日本人オペラソリストが多く誕生することを,ファンとして心より、願っています。KIKI



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