New  Tenor !! [オペラ]

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マリオ・デル・モナコ、 フランコ・コレルリ、アルフレード・クラウス、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレラス、

ジャコモ・アラガル、フランシスコ・アライサ、ルチアーノ・パヴァロッティ、ヴィットリオ・グリゴーロ、

そして市原多朗さん。無類のテノール好きな私は、これらのテノール歌手たちの、生の(勿論、オペラハウスやコンサートホールで)声を聞く事ができました。それも、テノールにとって、ほんの、短い期間の「旬」の時にです。

ソプラノやバリトンの歌手たち(自分がソプラノだからかもしれませんが?)に比べ、テノールのある種「命がけ」とも言える、歌唱には、血沸き、肉踊るものがあります。テノール歌手たちの第一声は、彼等の人間性、人生、が、聞き手に伝わり、時には劇場の中にもかかわらず、どこか異国の地にいるような、また、自然の中に置かれているような不思議な錯覚に陥ります。

音楽演奏家の中で、歌い手だけは、楽器と異なり、小さい頃からの英才教育が通用しない分野です。

声と言う、肉体に備わった楽器で、音楽を表現するには、神様から与えられた何か?(Somethingels?)が必要なのです。加えて、その歌い手に備わった(あるいは、身に付けて行く)、知性、人格、教養、勇気、等が求められます。


今年29歳になった、工藤和真さんは、私が盛岡で発見しました。高校3年生の時出場した、「学生音楽コンクール」東日本二次予選で初めて彼の声を聞いたとき、荒削りではありましたが、「宝物!」

と思いました。様々なテノールの声を聞いていた私の耳に、神様が日本の若者にも、Giftを下さった

と感じました。私の大好きな、日本一のテノールの市原多朗さんに、芸大学部・大学院と師事し、

素直に、正しい道を今歩んでいます。そして、彼の家族や、友人、私も含めた多くの音楽家たち、

皆で、彼を育てて行っている感じです。


このブログの冒頭に写真は、ミラノスカラ座の劇場内です。

「目指せ、スカラ座!」 私の工藤さんへの、激励の言葉です。

Vittorio_fini_L'opera.jpgVittorio  Grigolo

近い将来、工藤さんが「日本出身のNew  Tenor」として、この舞台に登場したら、なんと嬉しいことでしょう!

今年11月9日、東京日生劇場 オペラ「トスカ」のカバラドッシ役で、日本での、メジャーデビューします。Kiki


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