ニューイアーオペラコンサート [オペラ]

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毎年1月3日に開催される、恒例のNHKニューイヤーオペラコンサート、今年は、昨年までと、全く

お趣を異にした、プログラムでした。イタリアの若きマエストロ、バッティストーニ氏を指揮者に迎え、

イタリアオペラを中心にした、プログラムで進行されました。今年特に感じられたのは、歌手と演目(オペラの役やアリア)に、ミスマッチがほとんで無かったことです。私の想像では指揮者のバッティストーニ氏の意向が、強く反映されたのでは?と思います。そして、歌い手たちの衣装も、多分ほとんど

自前の衣装ではなかったかと思われます。昨年の無残な、「モーツァルトファンタジー」と称した、モーツァルトのオペラの数々、NHKお仕着せの醜い衣装や、めちゃくちゃな、歌手への割り振り、(声と役のミスマッチは酷かった)からすると、ズッとマシでした。

今年は多分、選ばれた歌手たちが、まず、自分の歌いたい曲を提出し、マエストロが、吟味してOKを出したのでは?と思われるプログラムでした。

但し、プログラム全体は、支離滅裂で、何の一貫性もテーマも無く、GALAコンサートだったとしても、

もう少し、コンサート全体のポリシーや目標を明確にすべきと思われます。

ハープのメストレ氏のコーナーも、このオペラコンサートの中で取り入れるには、無理がありました。ハープは素晴らしい楽器ですが、音の色や音量が、あまりにも、オペラと違い過ぎます。会場で聞いたわけではありませんが、ヴェルディや、プッチーニのオペラの後で、ハープの音は、あまりに

小さ過ぎます。メストレ氏が気の毒でした。5~6年前、ザルツブルグ音楽祭で、ソプラノのディアナ・

ダムラーとメストレのハープの伴奏による、ドイツ歌曲とフランス歌曲のコンサートは忘れられません!もしハープだけの伴奏で歌うのであれば、最大でも、800名くらいのリサイタルホールで行われるのがハープにも声にも相応しいはずです。

しかし、ともかく、昨年までの、「どうして、この歌手がこの歌を歌うの??」と言う疑問は、今年は少しだけ解消されました。

それにしても、国際的に活躍している、(オリンピックで言えば、金メダリスト)の歌手がいないのは

残念です。Kiki

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