トスカ [オペラ]

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11月9日、日生劇場で上演された、オペラ「トスカ」を見てきました.

公益財団法人ニッセイ文化振興財だが主催する、オペラ公演で、毎回5~6回催されます。この内、2回は、一般公開、その他は、高校中学生向けの公演です。彼等に、本格的オペラを、素晴らしい劇場で鑑賞してもらい、総合芸術である、オペラを、青少年に体験してもらおうとの意図から創められた事業と聞いています。東京の日比谷公園をのぞむ、日生劇場と言う、公共の会館とは違う、ゴージャスで、素晴らしい劇場で、単なる学校行事で行われる「芸術鑑賞会」とは一味異なる、経験を中・高校生は味あうことになるのです

今回は、「ニッセイオペラ」では、初めて取り上げる「トスカ」でした。プッチーニは、様々な国の女性を

題材に、オペラを書いています。「蝶々夫人」は日本の長崎、「トゥーランドット」は中国の北京、「ラ・ボエーム」はフランスのパリ、「西部の娘」はアメリカのウエスタン等、それぞれの国や都市で生きる女性を個性豊かに力強く音楽と声で表現する作品です。そして、「トスカ」はイタリアのローマの女性です。題材は、フィクションですが、登場人物の、トスカ、カバラドッシ、スカルピア、アンジェロッティには、それぞれモデルがいると言われています。そして、舞台が繰り広げられる、場所も、総て、現在もローマの中心地に存在する、歴史的建造物です。

第1幕の教会は、「サンタ・アンドレア・デッレ。ヴァッレ」。2幕は、その教会から歩いて数分の「ファルネーゼ宮殿」(ここは、現在フランス大使館になっています。残念ながら、一般公開されていません)。

そして第3幕は、テベレ側沿って建つ、「サンタンジェロ城」です。ローマにいらしたら、是非、このトスカの舞台巡りをお勧めします。サンピエトロ寺院も、サンタンジェロ城の近くです。

トスカの音楽は、プッチーニが、充分にエネルギーがあった時代に書かれています。従って、大変ドラマティックで、音楽だけでも、充分血沸き、肉躍ります。

先日の公演で、以前のグログでも紹介したテノールの「工藤和真さん」がカバラドッシ役に抜擢され

出演しました。有名なアリアが、ありますが、それよりも、多くのオペラ「トスカ」ファンは、2幕で、カバラドッシが支持しているナポレオン軍が、ローマで勝利した知らせが、スカルピアにもたらせられた時

叫ぶ「Vittoria!Vittoria!...]を待っています。伝説によると、イタリアのある劇場で、この部分で拍手が止まず、アンコールが行われたと言われいます。今回も素晴らしい[Vittoria]でした。

この声だけで、総ての聴衆を魅了したと思います。これからも、どんどん進化してくれることを願っています。  Kiki

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