日本歌曲 [音楽]

ajisai.jpg主に、クラシックの歌い手によって歌われる分野で「日本歌曲」と言うのが、あります。ドイツ歌曲(シューベルトやシューマン)、フランス歌曲(フォーレやドビュッシー)、イタリア歌曲(トスティやレスピーギ)、ロシア歌曲(チャイコフスキーやラフマニノフ)、これらの外来の芸術歌曲(アートソングス)に倣って名付けられたと思います。作曲家としては、瀧廉太郎、山田耕作、平井康三郎、中田喜直、團伊玖磨等が挙げられます。作り手も歌い手も「歌謡曲」や「演歌」「J-ポップ」とは、一線を隔しているようです。確かに、「日本歌曲」として演奏される場合、言葉(詩?)の重要性、音域の多様性など外国の歌曲を手本に作曲されたものが多いと感じます。しかしながら、「歌謡曲」であれ「日本歌曲」であれ、人々がそれを聞いた時に心に響き、残る印象に大きな違いがあるのかしら?と思います。
ヴィタリ・ユシュマノフ氏と言うロシア出身(サンクトペテルブルク生まれ)のバリトン歌手が、2013年から、日本で活動しています。日本歌曲7曲を含む彼のリサイタル、「CD「ありがとう」を風にのせて」を聞きました。彼はもちろん「オペラ」も、ロシア歌曲はじめ様々な歌曲も歌います。彼の「日本歌曲」を聴いた時、私は、「目からうろこ」?また、ある種の衝撃を受けました。音楽の、それも声によって表現される音楽の本質を感じたからです。日本語の美しさ、上品さ、言葉に込められた深い意味、彼の歌にそれを感じました。CDのパンフレットのヴィタリ氏の「アルバムによせて」で、書いています。「日本の歌が素敵だと思った最初は、テノールの
ホセ・カレラスがコンサートのアンコールで歌った「川の流れのように」でした。」と!ちなみに彼はとても美しい日本語を話ます。Kiki
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